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悠綜合法律事務所 お客様に聞く - 奈良本 隆様(仮名)

奈良本 隆様インタビュー
(お名前は仮名。設定も変更しております)奈良本隆様(仮名)に、澤井弁護士に交渉を依頼し、保険会社からの当初提示額約600万円を、最終的に約1500万円に引き上げるに至るまでの一部始終を詳しく聞きました。

今回、奈良本様が遭った交通事故について

奈良本様は、平成24年3月某日の朝10時に、閑静な住宅街の、信号のない交差点で交通事故に遭いました。

奈良本様は、バイクに乗って、優先道路(一時停止しなくてよい方の道路)を法定速度で走行していました。すると前方、交差点手前にトラックが違法駐車しているのが見えました。「いやだな。こんな交差点にトラックなんか止めて」と思いながら横を通り過ぎようとしたところ、トラックの影から四輪車が飛び出してきました。

奈良本様は、とっさにブレーキをかけたので、その車とぶつかることはありませんでした。しかし、勢い余って前方に転倒。その際に、右手小指下の手のひらの骨と肘の骨とを骨折しました。

近所の人が警察と救急車を呼んでくださり、奈良本様はそのまま病院へ。やや複雑な骨の折れ方だったため、手術も必要になりました。

奈良本様は、元々はマッサージ鍼灸院を開業していましたが、「小指の骨が折れて、微妙な手の感覚がつかめなくなった」ので、鍼灸院の代表を辞任。現在は、異業種に転職しました。

事故の相手となった四輪車は、ある通信会社の営業車。運転していたのは40代の男性。事故の後は一度病院にお見舞いに来ましたが、それ以降は会っていません。

その後の交渉は、奈良本様と、相手車輌側の損害保険会社となりました。

事故等級10級7号。示談金提示額603万円

― 当初、相手の損保会社からはどのような提案があったのですか。

示談金としては「603万円」という金額が提示されてきました。

事故があったのが3月で、治療がすべて終わったのが9月。当面の治療費については、相手方よりお支払いいただきました。その後、後遺障害については、「10級7号」という事故等級で確定しました(※)。

それを損保会社に伝えたところ、示談金603万円が提示されてきた次第です。

弁護士 澤井よりひとこと
この603万円という金額は、損害保険会社が、10級7号という等級を、「自社内の計算式に」当てはめて、算出したものと思われます。

603万円という示談金にどういう印象を持ったか

― その「603万円」という金額に対し、どんな印象を持ちましたか。

これが適正な金額なのかどうか、最初は判断ができませんでした。

当時は、事故が原因で収入が不安定になっていました。事故当時、私は鍼灸マッサージ院を経営していましたが、怪我の影響で指の微妙な感覚が戻らないので廃業を決定。次の勤め先を探すことになりました。

しかし、そう簡単に良い転職先が見つかるかどうかは分からない。子供は高校受験で何かと物入りでしたし、当面の生活防衛のためにもお金は必要な時期でした。

で、603万円です。これをどう解釈するべきか。

とりあえず相場を調べてみようと思い、ネットで検索してみました。すると自分と同じく「10級7号」に認定された人で、自分とは「ひと桁ちがう金額の示談金」を得ている例があります。うーむ、と思いました。

知り合いで交通事故に遭ったことがある人からも「示談金の交渉は簡単に承諾しちゃだめだよ」と言われました。

あれこれ考えていても始まらない。まずは専門家に相談するしかないと思い、まずは「交通事故 弁護士」というキーワードでネットを検索しました。

そして見つけたのが悠綜合法律事務所です。

悠綜合法律事務所を選んだ理由

― 数ある弁護士事務所の中から、悠綜合法律事務所をお選びいただいた理由を教えてください。

悠綜合法律事務所を選んだのは、一番しっかりしていて、かつ料金体系が良心的だったからです。

検索すると、いくつかの弁護士事務所がヒットしましたが、多くは「一人でやっている事務所」で信頼性が気になりました。また、多くの事務所で「手付け金」が必要なのは困りました。当時は、収入が不安定な時期だったので、先にお金が出ていくのは困りますし。

一方、悠綜合法律事務所は、ちゃんとした事務所を複数人で運営したおり、ホームページもしっかりしています。また、手付け金不要で、成功報酬制度であることも、私の状況に合っていました。

さっそく電話して相談したところ、担当の澤井さんは親切、親身にこちらの話を聞いてくださいました。その後、半蔵門の事務所に出かけてあらためて説明を受け、良い事務所だと確かめられたので、ここに依頼することに決めました。これが平成25年2月中旬のことです。

ここから先は、澤井さんにすべてお任せいたしました。

澤井弁護士に聞く ~ 今回の交渉の一部始終

まず損害額を、「裁判基準」と「実態所得」を基準に再算定

― 澤井さんに質問です。交渉を始めるにあたり、最初にどんな行動を取りましたか。

以下、わかりやすさを優先し、「ざっくりしたところ」でご説明しますがご了承ください。

まず奈良本さんの10級7号という等級をもとに、こちらで損害額を算出しました。算出結果は、相手(損害保険会社)の提示額の、ざっと4倍になりました。

金額に開きが出た理由は、「損保会社は、自社内の計算式で算出したが、こちらは『裁判基準』で算出したこと」と、「相手は奈良本さんの所得額を形式的に書類上の金額に基づき算定したが、こちらは『実態』に基づいて算出したこと」の2点です。

「裁判基準」とは?

― 金額に開きが出た理由 その1.「裁判基準で算定した」とは?

訴訟を提起する際に準拠すべき算定式があるため、その計算式を使ったということです。

― 裁判基準で計算すると、損保会社基準で計算するよりも高額になったということですか。

はい、そうです。

― では、損保会社は意識的に金額が低くなるような計算式を使っているということですか。

損保会社の事情は私にはわかりませんが、「あちらもビジネスですから」という視点は必要だと思います。

― そんな低い示談金は違法ではないのですか。

「示談」とは、「お互いが相談の上、決める」ということなので、603万円だろうが60万円だろうが、「お互いが合意した」のであれば違法ということはありません。今回のケースでも、奈良本さんが「603万円でOKです」と返答したならば、話はそこで終わります。

書類基準 vs 実態基準

― 金額に開きが出た理由 その2.「相手は所得金額を『書類基準』で算定し、こちらは『実態』に基づいて算定した」とは。

簡単に言えば、奈良本さんの収入について、損保会社は実態より低く見積もり、こちらは実態通りに見積もったので、最終損害額に開きが出た(こちらが計算した損害額の方が高くなった)ということです。

奈良本さんが会社員、すなわち給与生活者であるならば、所得(いわゆる給料)は書類基準でも実態基準でも同一の金額になります。しかし奈良本さんは開業鍼灸マッサージ師、すなわち個人事業主でした。

個人事業主の場合、会社員に認められている給与控除(=見なし経費)が認められていません。それは「控除」ではなく「経費」として計上されます。

ややこしいことを抜きに説明すると、個人事業主の場合は、書類上の収入に何割か足したお金が「実態所得」であると見なすことがあるということです。

この所得の「実態」を証明するには、多くの周辺資料が必要です。これを集めるのは骨の折れる作業でしたが、奈良本さんの協力のもと、確かな資料が集められたので、これをもとに損害額を算出し直し、それを相手に提示したわけです。

交渉はいったん物別れ

― 再提出した金額に対する相手の反応はいかがでしたか。

「その金額は、とうてい受け入れられません」という反応でした。

これは予想通りの反応でした。その後、交渉は物別れとなり、協議は、「紛争処理センター」に持ち込まれることになりました

※ 紛争処理センターとは、交通事故示談における『裁判所のようなもの』と考えて、大きくは間違いありません。

紛争処理センターで損害額が確定

― 紛争処理センターでは、その後、どうなったのでしょうか。

紛争処理センターでは、斡旋委員の弁護士(※ 裁判所での裁判官のような人です)を仲介人にして、書面のやりとりを通じて交渉を進めます。裁判のように関係者が対面して尋問を行うことはありません。

交渉が始まって4カ月後、まず「損害額」が確定しました。所得については、「実態」に近い金額に基づき算定することになりました。こちらの要望が通ったわけです。まずは一歩前進です。

損保会社が「争う姿勢」を見せてくる

― 「損害額」が決まった後は、何を話し合うのですか。

損害額が確定した後は、「過失割合の協議」に移ります。

この協議により、過失割合が50対50で決着したとしたら、こちらに支払われる示談金は、損害額の半分(50%)です。100対0で相手が悪いとなったら、全額(100%)が示談金になります。しかし、0対100でこちらが悪いということになると、示談金は1円も支払われません。ゼロ円で終わります。

実は、損害額が確定し、話が「過失割合」になったところで、損保会社側は、顧問弁護士を表に立ててきました(※)。これは損保会社が「本気で争う」姿勢を見せてきたということを示します。

その予想通り、相手の弁護士は、まず過失割合について0対100を主張してきました。

※ 顧問弁護士とは、「その損保会社と契約している弁護士」のことです。

根拠は「非接触事故」であったこと

― 「非接触事故」とは何ですか?

今回、は相手の車が飛び出したので、奈良本さんは急ブレーキをかけ、その結果、転倒しました。奈良本さんと相手の車はぶつかっていません。つまり「非接触」です。

この事実を盾に、損保会社の顧問弁護士は、「こちらの車両と奈良本氏はぶつかっていない。また、こちらの車両は一時停止した上で、徐行して進行していた。

ということは、転倒して骨折したのは、ひとえに奈良本氏の運転技術が未熟だったことが理由である。こちらに過失は一切ない。したがって0対100である」という旨の主張してきたわけです。

― 相手の車両が一時停止したというのは本当ですか。一時停止してから右左を見てゆっくり進むならば、出会い頭の事故はおきにくいと思うのですが。

今回は運が悪いことに、交差点の手前にトラックが止まっていました。そのトラックの影から出てきた車両と奈良本氏が、半ば出会い頭のような形になったわけです。

「0対100という主張」への感想

― 「0対100」という相手の主張を聞いてどう思いましたか。

これは本気で言っていないな。こちらに揺さぶりをかけるための「戦術」だなと思いました。過去の裁判例を考慮しても、このケースで、本当に「0対100」で決着することはまずありえませんから。

また、この主張は、弁護士による「損害保険会社(顧問先)向けのパフォーマンスでもあるな」とも思いました。

実況見分調書から状況証拠を収集

― 相手のこの主張を受けて、澤井さんが次に取った行動を教えてください。

「0対100」とうい主張はもちろん受け入れられません。反対主張をする必要があります。

しかし、今回のケースが「非接触」であることは事実なので、反対主張をするには何らかの論拠が必要です。

まずは警察が記録した実況見分調書をよく見ることにしました。すると、次のような「有利な状況証拠」を得ることができました。

状況証拠1:「事故が起きた道は、奈良本様にとっての『ふだんの通勤路』である」

事故が起きた道路は、奈良本様が鍼灸院に通うための「通勤路」であり、ふだんから通い慣れている道でした。

この事実は「奈良本様の運転技術が未熟だったから事故が起きた」という主張を弱めます。毎日、通る道ならば、その経験を通じて、仮に運転が上手くない人であったとしても不注意事故を起こしにくくなるからです。(※ ちなみに、相手の車両(営業車)にとっては、この道は、ふだん通らない「不慣れな道」でした)

状況証拠2:「ブレーキを踏んでから止まるまで(転倒するまで)の距離が短い」

警察の見分調書によれば、奈良本様がブレーキを踏んだ箇所と、転倒した箇所の間の距離は、非常に短いものでした

このことは「ブレーキを踏んで、ただちに止まれている」ことを示しています。このことは、奈良本様の二つの供述、すなわち「自分は法定速度内でゆっくり走っていた」と、「いきなり車が出てきたので、あわててブレーキを踏んだ」ということにも合致しています(※)

これら状況証拠を得た上で、さらに事故の現場に行ってみることにしました。そのときは直感的に現場に行けば勝てると思いました。

※ もしも奈良本様が「スピードを出しすぎていた」としたら、ブレーキはすぐに効かないので、奈良本様と相手車両が衝突する「接触事故」になっていたことでしょう。

「現場に行けば勝てる」という確信

― なぜ「現場に行けば勝てる」と考えたのですか。

「0対100」を主張する相手の文書を見て、「この人、絶対に現場には行っていないな」と確信しました。主張内容も文章も、抽象的で、具体性がほとんどなかったからです。

一見、強気の主張に見えても、結局は、現場に行くような面倒くさいことはやっていないわけです。 

― 澤井さんは現場に行って何をしたのですか。

現場には、私と山口弁護士と奈良本さんの3人で行きました。行って、みんなで事故の再現をしてみました。奈良本さんにはバイクに乗っていただき、私は加害車両の立場になって、実際に、そろーりと走りながら事故の様子を再現してみたのです。

すると、「決定的な材料」が見つかりました。

「カーブミラー」という決定的な材料

― どんな材料が見つかったのですか。

加害車両の立場で、一時停止したところ、左上にカーブミラーがあるのがありました。

ということは、進行車両は、一時停止したときに、カーブミラーを見て状況を確認する義務があると考えるのが妥当です。ミラーを見ていたならば、奈良本さんが走ってくることは容易に視認できたはずです。

なのに事故が起きたということは、おそらく加害車両はミラーを見ていなかったのだろうと推測できます。

現場で撮影した写真を添えて、今回の事故は「85対15」で相手方に責任があるという反対主張を、斡旋員に提出しました。

過失割合85対15という数字は、同様のケースが「接触事故」で生じた場合の相場です。

主張は大幅に認められる

― 主張の結果、どうなりましたか。

斡旋員から調停がなされました。私たちの主張は大幅に認められました。やはり、カーブミラーの写真が非常に有力な証拠になったようです。

すでに支払いのあった治療費に加え、約1500万円の示談金を得ることができました。

いま弁護士を探している人へのアドバイス

― 奈良本様に質問です。1500万円の示談金が確定したときの感想はいかがでしたか。

いや、ビックリしました。だって600万円が1500万円になったわけですから。これで生活再建ができる、そう思いホッとしました。悠綜合法律事務所に頼んで、本当に良かったです。

― いま交通事故示談の弁護士を探している人に「ある種の先輩ユーザー」としてアドバイスなどあればお知らせください。

あくまで私の感想ですが、百戦錬磨の損保会社相手に自分で交渉するなんて絶対無理です。今回、もし自分で交渉していたら、わたしはとっくの昔に心折れていたと思います。いろいろ考え方はあるかと思いますが、私はこういう交渉は専門家に頼んだ方がいいと思います。

もう一つ、お伝えしたいことがあります。それは、ネットを検索して出てくる示談金の金額は、目安として見るのはよいけれど、鵜呑みにはしない方がいいと思います。

ネットに出ているのは、あくまでも最高に上手く行った場合の最大の金額ですから。

どの辺が示談金の相場なのかは、弁護士さんに説明していただき、それに納得がいくようなら、あとはお任せするのがよいと思います。成功報酬という形で依頼すれば、精一杯の努力はしていただけるわけですから。

澤井さん、今回はいろいろとご尽力いただき、本当にありがとうざいました。これからも交通事故で苦しんでいる人のために頑張ってください。

奈良本様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

奈良本 隆様インタビュー


取材日時 2013年12月

取材制作:カスタマワイズ

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